本節は単独で扱うのはあまり得策でない。反応選択性の説明にほとんどが費やされ、最後の辺りでこう言われる。
だが、果たして、そうなのだろうか。
この、一見疑い得ない議論に潜む重大な欠損(ミッシング・リンク)に光を当てることから、「マッハの原理」に基づく脳と心の関係の理論モデルはスタートする。「マッハの原理」は、全てのはじまりなのである。 (p. 73)
これだけなら、単に疑ってるだけに過ぎない。
横文字をひけらかしているところ(ミッシング・リンク)と、「全てのはじまり」と悦に入るところ、いかにも茂木節である。